30代サラリーマンは、こんなことを思ったことがないでしょうか?
定期預金よりもっとマシな方法はないのかな…と思う人は多いと思います。
そんな方は、「個人向け国債」を考えてみてはいかがでしょうか?
名前だけは聞いたことがあるけれど、
- なんだか難しそう…
- どうせリスクがあるんでしょ?
- 銀行に貯金していたほうが安心でしょ?
- ナニソレオイシイノ?
・・・って感じで僕も思っていました。
30代ともなると、一般的に収入も20代のときよりも上がってきて、ようやく貯金を本格的に考える時期ではないでしょうか。
将来的にお金を増やすための資産運用の手段として、株式投資やFX、投資信託などがありますが、まずは「個人向け国債」が30代から将来を考えた時の”お金の増やし方”としてはリスクがなく堅実に増やすことができます。
今回は、「個人向け国債」が気になる、という方向けに記事を書いてみます。
Contents
「個人向け国債」って何?
まず、国債とは「国庫債券」の略称で、国にお金を貸すことで発行してもらえる債券のことです。国にお金を貸すことで定期的に利子を受け取ることが約束されます。
その国債を個人向けに商品化したものが「個人向け国債」です。
国が債券を発行しているため、国が破綻しない限りは元本割れリスクはないといえます。
なお、債券にも様々な種類があり、企業が資金調達を目的として発行する債券を社債と呼びます。
この国債にもいくつかの種類があり、個人投資家にしか購入できない国債も、個人が購入できない国債もあります。
個人向け国債の種類
国債には種類がいくつかありますが、おすすめは国が新規に発行している「個人向け国債」です。
その「個人向け国債」は3種類から選ぶことができます。
- 固定金利型3年満期(金利0.05%)
- 固定金利型5年満期(金利0.05%)
- 変動金利型10年満期(金利0.09%)
名前の通り固定金利は、ずっと金利が変わることはありません。
ここでポイントなのが、「個人向け国債」は金利の最低利率が0.5%と決まっているから、これ以上下がることがないんです。
つまり、上がる可能性のある変動金利型10年満期がお得です!
現在、メガバンクの定期預金金利のほとんどは0.01%ですので、それの5倍の金利と考えると大きいですね!
個人向け国債の買い方
個人向け国債は、銀行やゆうちょ銀行、証券会社などで1万円から買い付けが可能です。
1万円からなので気軽に始めることができますね。
まずは、証券口座が必要なので、証券会社で口座を開きましょう。
証券会社の選び方
商品のラインナップが多く、手数料が安いところだと、銀行ではなくネット証券がおすすめです。
最大手の「SBI証券」や、「マネックス証券」、「楽天証券」あたりの大手であれば問題ないと思います。
ちなみに口座を開くのはタダなので、やっぱり違う?という場合は別のところで開けば良いです。
なぜ銀行で買わない方が良いのか
あまり大きい声では言えませんが、そもそも銀行員の高い給料はどこから出ているのか…を考えると明白ですよね(汗)。
手数料がネット証券より高く、銀行の都合が良いよう(銀行が得するものを売ろうと)に営業をされやすいので注意です。
個人向け国債は銀行の儲けが少ないから、他の債券などを売り込まれてしまうかもしれません。
おすすめの買い時
不定期で銀行がキャンペーンを行っていますので、その時に購入されるのがおすすめです。
ちなみに、過去にあったキャンペーンは次のような内容です。
◆過去のキャンペーン例:(2018年6月楽天銀行)
10万円以上 100万円未満 → 合計買付金額×0.10%(10年、5年、3年)
100万円以上 500万円未満 → 合計買付金額×0.20%(10年、5年、3年)
500万円以上 → 合計買付金額×0.30%(10年)、合計買付金額×0.30%(5年、3年)
※証券会社各社により多少違いはあります。
キャンペーンのルールは毎回微妙に変わるので要チェックですね!
ちょっと待った!もっと効率的な方法は?
元金割れをしないように、堅実に貯蓄する方法として「個人向け国債」を紹介しましたが、銀行を上手く使えば、国債の最低利率0.05%を上回ることも可能です。
それは定期預金や銀行の優遇サービスを利用することです。
そのうちの一つでおすすめなのが楽天銀行による、普通預金金利の優遇サービスです。
マネーブリッジという、楽天銀行と楽天証券の連携によって、普通預金の金利が0.1%になるサービスです(2018年11月時点)。
そうなると、自由に引き落とすこともできる楽天銀行の方が個人向け国債よりもはるかにメリットが多い気がします…。
ただ、金利は変動するし、銀行よりも国のほうが安心できるという意見もあります。
総合的な判断で、運用先を選ぶことが大切だと思います。
・個人向け国債は、全ての金融商品から考えると必ずしもベストではないが、リスク無しでお金を安全に運用したいならおすすめ!
・定期預金や銀行の優遇サービスを含め総、合的な判断で、運用先を選ぶことが大切!
個人向け国債のデメリット
これまではメリットについて紹介しましたが、デメリットは次の通りです。
すぐにおろすことができない
個人向け国債は、最低1年間は途中解約ができません。(ただし、名義人が死亡した場合や大規模災害時などは換金できる場合があります。)
中途換金調整額というペナルティ
個人向け国債は、発行から1年が経過した段階で途中解約が可能になりますが、満期を迎えるまでに中途解約をした場合、直前2回分の各利子相当額×0.79685が差し引かれてしまいます。
元本割れの心配はありませんが、「利払いの直近2回分」は1年分に相当する利子なので大きいですね…。
購入できる時期が決まっている
国債は通常毎月発行されますが、いつでも購入できるわけではなく、募集期間内に申し込みを行って購入します。
募集期間も毎月1日から月末までというわけではなく、国債の種類によって異なるため、発行スケジュールを確認する必要があります。
まとめ
個人向け国債について、リスクなしで運用できる国債ということで、余剰資金がある人は試してみるのも良いと思います。
ただし、自由に引き落とすこともでき、金利も大きい楽天銀行(優遇サービス利用)の方がメリットが大きく感じたので、僕は一旦踏み留まりました。
今後の金利の状況や個人の状況、キャンペーンを見ながら判断していきましょう。
ちなみに、財務省のホームページで個人向け国債のシミュレーションをすることができるので、考えている人はお試しください。
また、個人向け国債は1万円からできますが、少額ではあまりメリットの恩恵が少ないと思います。