こんにちは! batabata(@batabata_t)です。
前回の長崎県佐世保市の旅ブログに引き続き、長崎で訪れたオススメ処を紹介したいと思います。
長崎県といったら、2018年7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として、12の構成資産が世界文化遺産に登録されたことは有名ですよね。
今回はその有名どころではなく、穴場ともいえる「田平天主堂」についてご紹介します。
田平天主堂とは
長崎県平戸市の丘に建つ、カトリック長崎教区の教会ならびにその聖堂です。
瀬戸山天主堂や田平教会とも言われています。
この教会は世界遺産エリア内の建物では有りませんが、世界文化遺産に関連する重要な文化財として訪問者が増えているようです。
公式のホームページには、このように書かれています。
田平(たびら)教会は、1886年以降、黒島と出津(外海)から移住して来た信者が造り上げた。両地域とも潜伏キリシタンが多かったが、明治になってカトリックに復帰し、フランス人神父が常駐して教会も建てられた。その後、人口が増えると、神父が田平に土地を購入して数家族が移り、次第に移住者が増えていった。
最初は民家を仮聖堂としていたが、本格的な教会の建設を計画する。信者の積立金に県内各地での募金やフランス人篤志家の大口寄付を加えて資金を調達し、信者の献身的な労働奉仕により、1918年に念願の教会ができた。設計施工は鉄川与助で、多彩なレンガ積み手法、ススを塗った黒レンガによる装飾など、与助のレンガ造教会の最高峰とも言われる。正面には八角形のドームを頂く鐘塔がそびえ、内部のリブ・ヴォールト天井も本格的である。
(公式ホームページより)
1800年代に、信者の方々が一生懸命お金を集めて、手作りで必死に造られた建物です。
200年以上もの時を超えて今も残る建物は、感慨深いものがあります。
建物情報
建物 レンガ造及び木造459.9㎡
竣工 1918年
設計 鉄川与助
施工 鉄川与助
設計・施工に携わった鉄川 与助(てつかわ よすけ)は、長崎県を中心に多くのカトリック教会建築を手がけた大工棟梁・建築家で有名です。楠原教会(長崎県)や今村天主堂(福岡県)といった教会を手がけ、有形文化財・重要文化財として多くが今の時代にも残っています。
交通アクセス
公共機関
JR佐世保駅から松浦鉄道「たびら平戸口駅」下車→西肥バス「平戸口駅前」バス停から肥首行き乗車→「天主堂前」バス停にて下車。
車
平戸大橋から車10分。
場所
ミサの時間
・月曜・水~金曜 6:00~6:30
・土曜 18:30~20:00
・日曜 6:00~6:30 、 8:30~10:30
丘の上に立つ美しい教会
車で行くと、建物の裏側ですが、堂々としたレンガ造りの建物が見えます。
駐車場も建物のすぐ横にあるので、迷うことはありませんでした。
こちらの田平教会聖堂は、瀬戸山天主堂という別名もあるようです。
入り口には建物の説明がありました。
後から知ったのですが、見学には事前予約必要のようです。
そのことを知らずに行ったのですが・・・案内所は快く教会内部も見せてくれました。
内部は写真NGでしたが、ステンドグラスが美しいので、ぜひ見ていただきたいです。
レンガの質感が、歴史を感じます。
建物として面白い部分が、よく見ると屋根が瓦でできています。
そして小さいですが、十字架があるのが分かりますでしょうか?
まさに「神は細部に宿る」といいますが、独特の意匠が面白い。
ヨーロッパの教会は天然スレートが多いのですが、こちらの瓦でできた屋根は陰影がくっきりとしていて、個人的には好きです。
駐車場からぐるっと回ってくると、建物の正面が見れます。
堂々とした佇まいです。
僕が「田平天主堂」をおすすめする理由として、まず第一に立地の良さです。
車での訪問者がほとんどかと思いますが、駐車場も整備されていますし、平戸は景色が美しいところが多いので、平戸に行く途中に寄ることもできますね。
その駐車場の前には十字をした立派な墓石も並び、信者の方が海を眺めながら眠っています。
建造物の凛とした姿と、信仰心の思いが伝わってくるような空間が広がっていました。
ぜひ、長崎県平戸市に訪れた際は行ってみてください!