こんにちは! batabata(@batabata_t)です。
先日、東京の天王洲アイルにある「amana square」
開催期間は、2019年1月24日(木)~2月6日(水)。
短い期間ですが、とても濃い内容の個展でした。
なんと来場者1万人突破との連絡をいただきました! ありがとうございます🙇♂️ https://t.co/a9XDEMwUcn
— 落合陽一 (@ochyai) 2019年2月6日
今回は、その内容について書いていこうと思います。
落合陽一とは
落合陽一さんを知ったのは、昨年の秋頃。
9万部! そろそろ10万部!
https://t.co/UZ69Dy0ymP— 落合陽一 (@ochyai) 2019年2月13日
彼とホリエモンの「10年後の仕事図鑑」という本を読んで知りました。
筑波大学の助教授を務め、「デジタルネイチャー」という世界観を提唱。雑誌やテレビでもよく取り上げられている研究者です。
最近では「ニュースZERO」に出演していたり、メディアへの露出も増えてきています。
彼は、ただの研究者では終わらず、メディア・アーティストとして数々の作品を手がけ、テクノロジーとアートを融合させた作品を数多く生み出しています。
“現代の魔法使い”とも呼ばれる落合陽一氏は、ぜひこれからも注目していきたい人物です!
詳しくは、まとめられている方がいましたので、こちらのブログをご覧ください。
https://ungjapan.com/buzz/2686/
僕が「質量への憧憬」展へ行こうと思った理由
僕と世代が近いのにも関わらず、数多くの実績と深い感受性を持つ落合陽一さんに、感銘を受けました。
一体、どれほどの濃い道のりを歩んでどんな景色を見て、何を感じてきたのだろうか。
その一辺でも良いから、触れてみたいと思っていた矢先。
SNSで「質量への憧憬」展を開催することを知り、是非行きたい!行くべきだ!と思い、足を運びました。
天王洲アイルという場所
個展が開催されている天王洲アイルは、東京都品川区東品川の臨海部にある再開発街区です。
小さなお台場ような雰囲気でした。サラリーマン風の人や、犬の散歩をしている人、家族連れ、そんな人たちが行き交う長閑な地域でした。
1990年初頭の完成当時から現在まで、テレビドラマのロケ地やCMによく使われているようです。
僕はこの地域は初めて来ましたが、まさに今回の落合陽一さんの個展「質量への憧憬」に相応しいと思う場所でした。
洗練されているんだけれど、ちょっと物寂しい、情緒を感じるような・・・
現代の無機質と有機質が混じっているような、そんな場所が、まさに今回の個展を包み込んでいて一体化しているようにも思えました。
ちなみに、地名の“アイル(isle)”とは、英語で“島”を意味していて、景観に恵まれた土地ということで、付けられたようです。
“アイル”・・・かっこいい響きですね。
“アイランド”では、ダメだったようです・・・。
落合陽一さんの作品・写真
今回の「質量への憧憬」は、確かにそこにある質量・・・
すなわち、そこにあるんだけれど、目に見えないもの・・・というのでしょうか。
とかく芸術というのは言葉にしにくいったらありゃしないですね・・・。
それでは、今回僕が特に気に入った作品について少し紹介していこうと思います。
(写真を自由に撮って良いのが嬉しい。)
こちらの作品は彼の代表作のひとつ。
解像度の高いディスプレイに映された画像(
デジタルとアナログを同じ空間に置くことで、なんとも不思議な感覚になる作品です。
会場は部屋の中央には立体物、奥には写真が展示されています。
これらの写真には、”ソルトプリント”と呼ばれる塩水を使い、1枚1枚手作業によってプリントしていく特殊な技法を使用しているようです。
僕が気になった作品、特に好きな作品について紹介していきます。
まずはこちらの写真たち。
街の移り行く時間が現れています。僕も好きな表現であり、撮りたい写真です。
少し淡い色合いで、繊細。もの静かなグラデーションが美しいです。
僕も写真を撮ることが好きなのですが、落合陽一さんのカメラ愛はハンパない。
時代の最先端どころか、何万歩も先を行く彼の見る景色は、どんな景色なんだろう、と思っていました。
どれもその情景が繊細で、微妙な時間の変化、移り行く時代、アナログとデジタルの世界感など・・・形になりけれど形になっているところが印象深いです。
次にこちらの看板たち。
中央にあるボロボロの「広告主募集」が、時の経過を感じさせます。
僕も鉄の錆とか、朽ちかけの建物、古いポストなど、時間の経過を感じる物体が好きです。
新しいもの、古いもの、デジタルなもの、アナログなもの・・・私たちは色んなものに囲まれて暮らしています。
しっかし、某ファミレスの看板とか、見慣れていてなかなか写真を撮ろうとは思わなかったな・・・
その思考にも脱帽です。。
次に、こちらの光がやわらかく透過しているガラス障子。
恐らく晴れていたら、もっと光が煌びやかで綺麗かもしれません。また、朝や夜など別の時間に見るとまた違った見え方にもなってもきます。
直射日光が入れば影がシャープになるし、この日は曇りでしたが、それはそれで淡く綺麗でした。
時間によって印象が変わる、面白い作品でした。
僕が感じ取ったこと
作品や写真には、生み出した人にしか作れない表現があります。
簡単に言ってしまうと、「世界感」でしょうか。
ひとは誰しもその世界観を持っています。その世界観が軸となり、思考を生み、行動を起こしていきます。
僕は仕事柄、クリエイティブな思考に身を置くために、なるべく他の人の世界に入るようにしています。
それは今回のような個展もそうだし、美しい建築物を見たり、音楽を聴いたり、美術に触れてみたり。
そうすることで、なんとなくですが自分自身の世界観が広がっていくような感覚になります。
まずは、僕もこんな写真を撮ってみたい・・・
と思った感覚を大事に、写真の技術を向上させていきたいと思いました・・・!
まとめ
天王洲アイルという場所も相まって、とても内容が濃い、いい刺激をもらった個展でした。
帰り際に購入したコーヒーも濃くて美味しかったです。
ちなみに、落合陽一さんの作品たちは、ネットでも購入することができます。
https://shitsuryou2019.net/?all_items=true
買いたい!と思ったけれど、気になるお値段はというと・・・金額もハンパねぇですね…
今回の会場でもポストカードなど手軽に購入できるものがあったんですが、
僕が思うに、落合陽一という全体があっての1枚のような気がして、購入をためらいました。これは芸術作品全般において言えるんでしょうけれど、難しい問題ですね。
例えば、日常の普通の部屋の中に芸術作品があっても埋もれてしまうような・・・。
ただ、彼や彼に限らず、様々な芸術作品に触れることで、心が動いたり、感動するような感覚をこれからも大切にしていきたいと思いました。
特に、落合陽一さんは僕とほぼ同世代。
これからも応援していきたいと思うし、僕自身も刺激をもらって今後に活かしていきたいと思いました。